タイでの面白い事業運営(問題解決編)

手強いタイの文化と戦う日系企業の面白い体験をプログでご紹介します。生活・仕事の知恵作り,ストレス解消に役立てればと思います。

回転の遅さを楽しむ

 回転の遅さは、怒ろうが、怒鳴ろうが変わるものではありません。継続性を持たせることに着目すべきです。遅くても、方向性が正しく継続して進むことが出来れば早い遅いの違いはあってもゴールに到着します。
 これを体感出来れば、苦痛は楽しみに変わります。
 方向性は親分への信頼・依存をベースに目的性を叩き込みます。継続性は常に接することで維持されるわけです。
 製品別原価を求めてくれといっても、恐らく答えは出て来ません。日々の材料の購入高を求めてくれ、ここからスタートです。
 なまじ自信があるかと思われる人材にも同様の対処が必要です。ステップを想像出来なければクワエンジンが働いて、とんでもないことが始まります。自信イコール恐怖と考えて下さい。一から教えることにはばかること勿れです。彼らの自信を強化し、恐怖を安全に変えることが出来ます。
 おのずとホウレンソウが出来てきます。聞いてくれる教えてくれる人には相談したくなるのは当然です。

トップダウンに馴れるボトムアップを仕組む

 トップダウンでスピード経営をということは各階層が自律的に動けることを前提にしています。ここでいうトップダウンは指示待ちです。全てが命令され、全てがトップによりフォローされるシステムです。
 ホウレンソウがないのは当然です。指示通りに動き、求められれば報告する。全てトップの意思で動く前提になっています。
 従って、個々の仕事にブレークダウンし、目的・役割を設定し各階層での判断業務を組み込んで行きます。
 意を汲んで動くことを期待しないことが肝要です。それが出来るのは当事者意識を持ったごく一部の人間です。逆を言えば当事者意識を持った人間はゴーンさんの登場を待ち望んでいます。階級社会では、前述の行動様式が当然とされている訳ですからクワエンジンが働いて見ざる言わざるを決め込んでいるのです。
 単純なことから、ひとつひとつ積み上げるしか方法はありません。
 考える組織にブレークスルーした時に飛躍的な発展が望めます。

コミュニケーション

 コミュニケーション、貢献意欲、共有目的が組織を機能させる要素だとした時に、ベースになるのは、コミュニケーションである。
1.構造の違い
 ボトムアップに対してトップダウン、以心伝心とグレンチャイ、能力・経験の違いについて意識していなければコミュニケーションはとれない。考え方のベースが違うのです。
2.言葉の問題
 タイ語で意思疎通出来るのがベストです。しかしながら通訳でも、本当の意思を伝えるのは困難です。
 また、自覚しなければならないのは私自身の経験に照らすと、米国人講師のセミナーに出たことがあります。話の60%位しか理解出来ません。質問もなにやらはばかられます。休憩時間に煙草を吸いながら直接質問をしました。質問に対する答えは理解出来ました。その後高速の英語で説明を付加され、意味がわからないながら「Yes」、「Yes」を繰り返し言ってしまった自分を思い出します。
 とにかく、ゆっくり話しをしましょう。後で大きな齟齬が出るよりも段取りと思って丁寧かつ確認しながら話ましょう。
 多人数の会議での英語には特に注意が必要です。セミナーと同じ現象が出ます。英語力と仕事の能力は比例しません。英語に苦手な人間は、英語力に対してクワエンジンが働くからです。
 「Yes」、「Yes」は頷いているだけで意味はありません。「Yes」の後が問題です。「Yes、I do」なのか、「Yes、I agree」なのか。「Yes、I understand」なのか、ここを聞かなければ会話になっていないはずです。
 あとは筆談が重要です。
 そして、もっとも重要なのは聞く努力です。遅いのは当然ですし、結論から述べるのも苦手です。まずは起承転結が言えるように、兎に角聞く努力です。

同じ人間、話せば分かる

 「同じ人間、話せば分かる。」、日本を出るとある部分正しく、ある部分正しくないというのが正解です。そして、正しくない領域の方が広く、以外は狭いというのが実態でしょう。
 彼らは、人の表情で全てを判断しています。前後関係、脈絡といったことは思考の対象としては薄いのです。目的達成のために頑張ろうというのが日本人の基本姿勢です。表情等どうでもいいことです。
 仮にクワエンジンというものがあるとします。これは恐怖を感知します。これに点火すると、言い訳はもとより、攻撃性にまで発展します。これに点火しては彼らの思考は全てとまります。それですめばまだ良いのですが凶暴性にまで発展することがあります。
 これに対処するには、挨拶です。元気ですか、ご飯は食べましたかこれを繰り返します。
まずは、恐怖感を取り除くことです。これが笑顔の本質です。
 話して分からないのは論理です。分解し、繰り返さなければなりません。本当に理解したかどうかを彼らの表情から読み取らなければなりません。
 理解出来ないと分かったら、それ以上難しい仕事を与えてはいけません。クワエンジンに点火することになります。

時間・納期の概念

 私も夏休みの宿題は、夏休みの終わりにやっていました。こちらで運転手に何時に何処というと、何処へ何時に出発すると解釈します。
 時間管理はフォワードで出来ています。バックワードはありません。ひとつ、ひとつ確実に行うという考え方にもとづいています。それとともに関係性への意識がないので複数のステップになると考えること自体が困難になって来ます。
1.納期
 納期は始める時間ではないことを繰り返す。
2.仕事の指示の固まり
 仕事の指示の単位を小さくする。
3.記録
 開始時間と終了時間を記録させる。日報を作る。
4.日報
 フォーマットは作らなければ、誰も書かないと考えるべきです。作ってあれば喜んで書くようになります。
5.モチベート
 喜びが続くように、フォローする。
6.参考
 ビールと餃子を同時に頼んで、同時に来る確立が低いとすれば、ビールを先ず呑みたいとするならばビールをオーダーし、届いたら餃子を頼めば順番は担保出来ます。

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